AIO対策

AIO対策ツールのおすすめ【2025年版】(無料機能有り)

AI Tools 2025
竹内 たかし
この記事の要約

8つのAIO対策ツールを取り上げ、その特徴を紹介。特にSEMRUSH(セムラッシュ)とOtterly.AI(オタリー)については、有料プランに入って実際の使用感をレポート。

この記事では、AIO対策(GEO / LLMO / AEO)で、よく聞くツールをまとめました。
とにかくAIO対策のツールは数が多い。SEO時代からあるものも多く「どれを使えばいいの?」と思っている方も多いんじゃないでしょうか。

今回は、実際に私が使っているものを中心に、おすすめのAIO対策ツールをまとめました。

SEMRUSH AI SEO

SEMRUSH AI SEO

まずは、おなじみSEMRUSH(セムラッシュ)。AIO対策用のプラン「AI SEO」も用意されています。

AI別のディープな施策提案

さすがSEMRUSHというか、非常に深いレベルで施策を提案してくれます。
正直「そこまで考えが及ばなかったな」という感じで、他では見られない内容が多く驚きました。

難を言えば、施策は全て英語(日本語版でも)なことと、やたらと英語版のコンテンツ制作を薦めてくる点でしょうか。あと記事執筆時点ではClaudeは未対応でした。

SEMRUSHの機能で興味深いのは、感情に焦点を当てている点。
どの程度好感を持たれているか。そのボリュームはどれくらいあるかを明確に示してくれます。

また、より好感を持たれ、ブランド価値を上げるための方法も教えてくれます。
例えばAIO対策ドットコムの場合、下のようなアドバイスがありました。

Brand ambiguity: AIO対策 often conflated with AIOSEO plugin or general ‘AIO’ concept, reducing clarity of offering
ブランドの曖昧さ: AIO対策はAIOSEOプラグインや一般的な「AIO」コンセプトと混同されることが多く、提供内容の明確さを損ないます。

これを読んで「確かにそうかも」と思い、すぐに従来の「AIO対策」から、ロゴも含め「AIO対策ドットコム」に変更しました。

プロンプト探索が弱い

有名なSEMRUSHですが、AIO機能はまだ未完成の印象です。中でもプロンプトに関しては記事執筆時点では全然使えませんでした。

いちおう「プロンプト追跡」というメニューがあり、そこから追跡ターゲットを設定できるのですが、

  • AIはChatGPTとGoogle AI Mode(記事執筆時点で日本語未対応)の二つしかない
  • ChatGPT、Google AI Modeともにアメリカのみ対象
  • Google、Bingなども日本は対象外

でした。

課金時の注意点

SEMRUSHのAI SEOのBaseプランは、他のプランより比較的安価ですが、税込みで108.9ドル請求されます(約16,210円)。

その際に課金単位を「1年間」から「1か月」に切り替えることを忘れないように注意して下さい(デフォルトでは「1年間」になっています)。

SEMRUSHのAI SEOのBaseプランは、「1年間」でも「1か月」でも月単位の金額は同じです(記事執筆時点)。

通常こうしたサービスの場合、月単位の場合、年単位よりも一か月あたりの金額が上がるものですが、同じなので「1か月」の方がいいと思います。

Otterly.AI

Otterly.AI(オタリー)はオーストラリア発のAIOツールです。

プロンプト関係に強み

このツールはプロンプト分析に力を入れていて、

  • 自社(他社)がどのようなプロンプトでAIで引用されやすいか(当たっていない場合もある)
  • 特定のプロンプトで、どのWebサイトが引用されていて、その理由は何だと考えられるか
  • 特定のプロンプトでの上位10社ランキング(とその推移)
  • ブランド名や業種を元にしたプロンプトの提案

等ができます。

下はドメイン名「aiotaisaku.com」と地域(日本)と言語(日本語)の設定だけで、Otterly.AIが出してきた関連性の高いプロンプトです(検索のたびに変わります)。

これは、いわば「こういうプロンプトをモニターするといいですよ」という候補を出してくれているわけですが、実質的に「引用されているプロンプト一覧」に近いかと思いました。

実際、AIO対策ドットコムの場合は候補のプロンプトをChatGPTで調べたところ、下のようにAIO対策ドットコムが引用されていました(外れているものもあります)。

私は自分のブランドや顧客サイトが、

  • どのようなプロンプトで引用されているか
  • 競合サイトはどういったプロンプトで引用されているか
  • どのプロンプトに注力すべきか

が知りたかったので、課金して使っています。
日本語対応も問題ありません。

価格

Otterly.AIのサブスクは、最も安いLiteプランの場合、29ドル(月額課金の場合。記事公開時約4,300円)と比較的安いのも魅力です。

「いろいろあって、どれにしようか迷っている」という方は、まずはOtterly.AIを触ってみることをお勧めします(アフィリエイトではありません)。

Otterly.AIのドメイン監査機能

ちなみにプロンプト調査以外では、GEO Auditという機能もあります(下)。
これはドメインやページ単位で、どの程度AI対応ができているかを定量的に見せてくれる機能です。

この機能は競合他社と比較したり、いろいろと使えそうでした。
これまで見たところ、AIO対策上では画面右上の「AI Readiness」が特に重要なようです。
これが高いほどAIに引用される傾向にあり、KPIとしても使えると思いました。

Otterly.AIの無料ツール

Otterly.AIには、課金しなくても使えるサービスもあります。

下は、GA4のデータからAI経由のデータを抽出してLookerStudioで見せてくれる機能です。無課金で使えます。
下の通り、画面はシンプルですが「AIからどれだけ来てるの?」という質問にすぐ対応できるので分かりやすいです。

他にも複数あるので、こちらのページからご確認下さい。GPTsなんかもあります。

特にFree GEO Guideは良かったです。AIO関連の営業資料やプレゼン資料を作る方は、参考になるじゃないでしょうか。

SEMRUSH と Otterly.AIを比較して

AIO対策の「対策」そのものを深く知りたい場合は、SEMRUSH。プロンプト中心に調べたい場合はOtterly.AIかと思います。

LLMrefs

「エルエルエムレフス」と呼んでいます。
なんか、ahrefsみたいな名前ですが、ahrefsとは無関係のようです。
ここは無料プランがある他、無料ツールが揃っており、それなりに使えます。

まず、無課金でも一つのキーワードを登録することができます。
下は「AIO対策」を登録した画面。そのキーワードで、どの程度出現しているか(Share of Voice)をランキングで教えてくれます。

このサービスの良い点は、対象となっているAIの種類が豊富なのと、(AIO対策の場合)138位まで表示してくれる点を評価してます。こういったランキングの場合、多くて上位10個ぐらいまでなので嬉しいです。

また、右側の「URL」をマウスオーバーすると、どのブランドが該当のキーワードに関して、どのページで言及されているかも分かるようになっています(下)。

AIO対策では引用(サイテーション)が非常に重要なわけですが、ここまでまとめて出してくれるのは、他にはない印象です。

他にもChromeの拡張機能

AI Crawlability Checkerなどもあります。

今回、紹介したサービスの中でフリープランがあるのはLLMrefsだけなんです。
ChatGPTにしろ、Midjourneyにしろ、AIツールの多くはフリープランがあるのですが、AIO系ツールはなぜか少ないんですね。

それだけにLLMrefsのフリープランが、ありがたいです。

rankability

ランクアビリティ。
このツールはSEO時代からあるようで、ページ単位で検索エンジン最適化をしてくれるツールです。AIライター機能もあります。
分析というより、制作ツールといった方がいいかもしれません。

日本語に対応していないこともあり、日本語ユーザーとしては無料のLLMS.txtチェッカーを使うぐらいだと思います(下)。

英語などヨーロッパ系の言語でライティングのお仕事をされている方は、一度確認してみてもいいでしょう。

価格は、年間プランで月124ドル(約18,440円/年間プランのみ最初の2ヶ月は無料)です。

それなりに名前を聞くツール

ここからは「全く使ったことないけど、そこそこ名前を聞くツール」になります。
使用感もないし、無料ツールも紹介できないのですが、ツール選定の参考にしてもらえればと思います。

Profound

プロファウンド。AIツールを探していると海外サイトで何度か聞く名前です。
このツールは主にエンタープライズ向けらしく、大企業を中心に導入が進んでいるみたいです。
価格は月499ドルから。

aicamera

自社ブランドのAIでの影響力を調べるツール。
Redditで「aicameraを使っている」という投稿を見かけたほか、このロゴを何度が見た記憶があります。
価格は29ドルからと導入しやすそうですが、プロンプト関連の機能が見当たらなかったので候補から外しました。

Peec AI

ドイツ発のサービス。「ピーク エーアイ」と読むんだと思います。
このサービスもAIにおける露出を計測するツールなんですが、先に紹介したOtterlyに似ていて、プロンプト単位で計測してくれるみたいです。

価格は最も安いスタータープランで89ユーロ(約15,415円)と、Otterlyより高いのと、日本語に対応できるのか不安だったので、候補から外しました。

ところで、このPeec AIと、すぐ上で紹介した「aicamera」は、ChatGPTで調べたときに「そのようなサービスはありません」とか「それはAIサービスではありません」とか散々な言われようだったので、まだ全然認知されてないんだと思います。

Writesonic

ライトソニック。
実は、たまたま一度見かけただけなんですが紹介します。

これも他のツール同様、AI別での露出度をダッシュボードで教えてくれるサービスです。それに加え、AIを使ったライティングや画像生成(無課金できるようです)の機能まであります。

価格はライトプランの39ドル(年契約の場合)からと安価ですが、プランが5種類もある上、機能が多すぎてよく分からなかったので採用しませんでした。

価格・機能一覧

サービス名主な機能最低価格
SEMRUSH AI SEO施策提案99ドル
Otterly.AIプロンプト調査29ドル
LLMrefsキーワード別参照ランキング79ドル
フリープランあり
rankabilityページ最適化124ドル
ProfoundAI最適化499ドル
aicameraAI最適化29ドル
Peec AIAI最適化
プロンプト調査
89ユーロ
WritesonicAI最適化
AIライティング
39ドル(年契約)
ABOUT ME
竹内たかし
竹内たかし
AIOコンサルタント
AIの回答にオウンドメディアを表示させる「AIO対策」の専門家。2010年からWebアナリストとして活動。50社以上の企業サイトを分析してきた経験をもとに、AIO対策(GEO / LLMO / AEO)についてアドバイスしています。
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